笠岡工業高校の校歌の1番の歌い出しに「見よ雲を呼ぶ御岳山」とあります。
全国では読み方が様々ありますが,笠工のシンボル「御岳山」は「みたけさん」です。
また,「御嶽」「御岳」「御嶽山」「御岳山」などと称するものは日本全体では100近くあるようですし,中でも長野県と岐阜県にまたがる木曽御嶽山は3067mで最も高く,活火山としても有名です。
それに対して,我が御岳山はわずか320mですが,歴史・由緒・霊験では引けを取っていません。
平安時代,比叡山延暦寺第三代座主円仁上人(慈覚大師)(794~864)が唐から帰朝の途中,この笠岡水道の御岳山に特別な氣場が感じられたのか,山頂に寺を建立なさり,御嶽山量剛寺と命名されました。この量剛寺跡から布目瓦(ぬのめかわら:奈良時代~平安時代までの瓦)が多く発見されていることから山上伽藍(がらん:僧侶が集まり住んで,仏道を修行する清らかで広い静かな場所)があったことも推察されています。


横長の1つの島のように見えるのが,北木島(正面)と白石島(右手側)です。右端の小さな島がコゴチ島,一番右端が小高島です。
中教審答申では「生きる力」の1つとして「健やかや体」が定義されていますし,
仲間と協力し合って登れば「道徳性」(新学習指導要領改定の三本柱の1つ)も養われますし,
そもそも本校校歌1番の歌い出しでもあるので,笠工生としては卒業までに1度は登頂したいものですね。