令和5年11月18日と19日の2日間にわかって本校で開催された、「第39回岡山県高等学校レスリング選抜大会」の試合結果および生徒たちが見せた奮闘の様子についてお届けします。

優秀選手賞
開会式前、岡山県内の高校生レスリング部から選ばれた、特に優秀な成績を納めた生徒たちに向けて「優秀選手賞」表彰式が行われました。本校からは坂本勇快君(電子機械科3年)、竹田冬馬君(環境土木科3年)が選ばれました。

選手宣誓
本大会の開会式では、村上偉咲君(電子機械科2年)が選手宣誓を務めました。「我々、選手一同は、日頃の練習の成果を十二分に発揮し、正々堂々、戦い抜くことを誓います」という台詞から、生徒たちの勝利に向けた意気込みを感じることができます。

学校対抗戦
1回戦で備前緑陽高校に勝利し、決勝に進出したものの、おかやま山陽高校に敗れて2位決定戦へ。関西高校との接戦に4対3で惜しくも負け、3位で大会を終えました。中国選抜大会への出場権は獲得できませんでした。しかし、この経験が彼らにとって重要な学びとなれば幸いです。


※ 2位決定戦で敗れたため、来年の1月26日より開催される中国選抜大会の出場権は得られませんでした。
個人対抗戦
1位:福田大知(環境土木科1年)
2位:石井志侑(電子機械科2年)
3位:村上偉咲(電子機械科2年)
※ 上記3名は来年の1月26日より開催される中国選抜大会の出場権を得ました。
試合の様子
《村上君の強敵が現る》
村上君は、その強靭な体を最大限に活かして戦いました。果敢に挑んだ彼の姿は、まさに勇敢そのもの。しかし、今大会より階級を上げてきた他校の生徒に苦戦を強いられ、一歩及ばず。これからの彼には、自身の得意分野を伸ばすだけでなく、苦手な部分も克服することが大切です。そうすれば、さらなる成長が期待できるでしょう。


《瀬戸君の息をのむ攻防》
瀬戸君の試合は、目が離せない投げ技とタックルの応酬が続きました。綺麗な投げ技をかけながら勝利のチャンスをつかみかけるも、一歩及ばず。思考の柔軟性を持った彼にとって、この「あと一歩」が今後の大きな動機付けになることを信じています。


《石井君の勇敢な戦い》
石井君は入部してまだ数ヶ月ですが、その恵まれた体格を活かして激戦を展開。学校対抗戦では、一本背負いを2回決め、最後まで諦めずに戦い抜きました。これから彼には、持久力を鍛え、さらなる勝利を目指して欲しいと思います。


《福田君のテクニカル勝利》
福田君は長いレスリングの経験を持ち、技巧派の動きで相手を圧倒。着実にポイントを積み上げ、見事な勝利を手にしました。岡山県だけでなく中国四国地区や全国で活躍するためには、首や背中の体幹を強化することが鍵となるでしょう。


《笠井君の基本の積み重ね》
高校生になり、運動に初めて挑戦する笠井君は、基本スキルの習得に励み、レスリングの動きをマスターすることに熱意を燃やしてきました。必死に戦う彼の姿からは、着実な成長の証を感じられました。これからも基本を忠実に、さらなる進歩を遂げてほしいと思います。


課題
大会の結果を踏まえて、改善すべき課題がいくつかあります。これらの課題にどのように取り組むかによって、将来の成果が大きく変わる可能性があります。
1. インターバルトレーニング
心拍数が上がり、息が上がる状態でも動ける体力をつくるためのトレーニング。高強度と低強度の運動を交互に行うことで、持久力とスタミナを向上させます。
2. ロングジョギング
継続して活動できる体力をつくるためのトレーニング。長距離をゆっくりと走ることで、耐久力を高めます。
3. フットワークトレーニング
前後だけでなく左右にも素早く動けるようにするためのトレーニング。左右に状態バランスを崩された時の対応力を向上させます。
4. 体幹強化トレーニング
首、背中、腹筋、胸筋などを強化することで、相手にコントロールを許さない体を作るトレーニングにより、体の中心部分を鍛え、バランスと安定性を高めます。
5. タフな精神力
精神的な強さと自信を持って、絶対に負けを譲らない心の状態を保ちます。
6. 柔軟性向上のためのストレッチ
筋肉の柔軟性と動きの範囲を広げ、幅広い動きを可能にするための柔軟性を高めます。
7. レスリングの姿勢維持
レスリングの特性上、機能的な動きを可能とするための姿勢について、重要性を理解し、不利な状態にならないようなバランス感覚を身につける。これにより、戦いやすさが格段に向上します。
8. 個々の課題解決のためのトレーニング
個々のニーズや目標に応じて計画されたトレーニングプログラムの実施し、弱点を克服します。
こうしたトレーニングを継続して実施することで、体力、柔軟性、敏捷性、体幹の強化、精神的な強さなどの強化を目指すこと!



最後に
今回の大会は、来年1月に開催される中国選抜大会への重要なステップとなるなか、悔しい結果を残した生徒もいます。試合に勝つため、練習の質をさらに高める余地はまだあります。高校生は多忙な日々の中で、学業や部活、恋愛、遊びと、多くのことを両立しなければなりません。ですが、改めて目標を定め、下のスローガンの元、強い意志を持ってその道を進んでほしいと思います。
「克己 ~おのれにかつ」
「IMPOSSIBLE is NOTHING」
これからも、生徒たちを温かく見守ってやってください。彼らの努力と成長が私たちの心を強く揺さぶる物語となることを信じています。