電気情報科では、今年も専門的な学びと実践的な活動に力を注いだ学期となりました。専門授業・実習・科外イベントなどを通して、生徒たちは「考える力」と「手を動かす力」を着実に伸ばしてきました。
1年生は基礎技能の習得を中心に、工具の使い方や電気・情報の基礎理論からスタート。
初めて触れる実習でも慎重に取り組む姿が印象的で、先生方の指導のもと安全・正確な作業が身についてきました。
2年生では新たな取組として、地域企業と連携をした笠工型デュアルシステムを実施しました。
学校での学びと企業での実習を結び付けることで、教室では得られない現場の視点や、働くことの意義について学ぶ貴重な機会となりました。生徒たちは、企業の方々からの助言を受けながら、専門技術だけでなく、あいさつや時間管理など社会人としての基本的な姿勢についても意識を高めることができました。
3年生は、これまでに身に付けた知識や技能を生かし、課題研究に主体的に取り組みました。
テーマ設定から製作、発表までを自ら考え、試行錯誤を重ねる中で、技術力だけでなく課題解決力や発信力を高めることができました。

また、就職や進学に向けた準備にも真剣に取り組み、それぞれが自分の進路と向き合う一年となりました。
面接練習や書類作成、企業見学などを通して、電気情報科で学んだ専門性や経験を、自分の言葉で伝える力を身に付けることができました。
学校行事においても、3年生は大きな役割を果たしました。
体育祭ではリーダーとしてクラスや学年をまとめ、後輩を引っ張る姿が多く見られ、学校全体を盛り上げてくれました。技術面だけでなく、人としての成長を感じる場面が数多くあった一年でした。

電気情報科として福山市iti SETOUCHIで開催された「BINGO Creators Lab」やイオンモール岡山で開催された「工業高校探求フェス」に出展し、制作物や半導体の取り組みを発表しました。地域の方々や他校の生徒たちと交流し、学外での発信力を磨く貴重な機会となりました。
また、夏休みに開催された全国ソーラーラジコンカーコンテストでは、堂々の準優勝を果たしました。
製作から調整、当日の走行まで、生徒たちはチームで役割分担を行い、これまでの学習成果を存分に発揮することができました。

さらに、先日開催されたジャパンマイコンカーラリーにおいても、電気情報科の生徒が健闘し、2つの部門で全国大会への出場を決めました。日頃の実習や放課後の練習の積み重ねが結果として表れ、生徒たちの自信につながる大会となりました。
実習や補習を通じて、第二種電気工事士などの資格取得に向けた取り組みも活発に行われています。科をこえた補習も実施され、仲間と助け合いながら技能を高め合う雰囲気が醸成されました。
この1・2学期を通じて、生徒たちは電気情報科で学ぶ楽しさと難しさ、そして達成感を何度も味わってきました。

3学期は、それぞれの学年にとって学びの集大成となる大切な時期です。
この1年間で積み重ねてきた経験や成果を生かし、次のステージへとつなげていってほしいと思います。
2027年も、電気情報科一同、仲間とともに挑戦を続けながら成長していきましょう。
みんなでピカピカ輝きましょう!(電気情報科だけに・・・)