家庭科の実習では調理実習や被服実習だけをしているのではありません。
日本において平均寿命が男女ともに80歳をこえた今、
自分の家族はもちろん、自分自身も将来「高齢期」を迎えます。
そのため家庭科の授業でも、将来の家庭生活に必要であると考えられる「高齢者」についての学習をしています。
その中で先日、介護の体験実習をしました。
介護の実習をするための施設や道具がない本校では、
お行儀が悪く見えるかもしれませんが、この日だけ特別に被服実習室の机をベッドに見立て、
(いつもは机の上に座ったり上ったりすると、叱られます。)
簡単な体位変換と着脱衣の介助の疑似体験を行いました。
目標は完璧な介護技術を身に着けることではなく、
「介護される人の気持ちを考え、その気持ちに配慮した介護ができるようになる」です。
以下その様子です。
座っている状態から立ち上がりの介助
仰向けから横向きへ、そしてベッドの端に座らせます
上衣の着脱衣
以下生徒の感想です。
・将来自分はきっと介護する側もされる側も両方経験するようになると思うので、よい経験となった。
・介護するのは大変でしたが、される方も怖くて、介護される人とする人の間の信頼関係が大切だと思った。
・難しかったが、コツなどをちゃんと学ぶことで自分も楽にでき、少しでも知識があれば相手の怖さや不安も少しはなくなるかなと思った。
今まで体験していなかったことを体験し、将来の介護の場面や高齢者に対してはもちろん、
それ以外の相手や生活場面においても、相手を思いやる気持ちや信頼関係を大切さに気付く
きっかけになってくれていたらと思います。
「で、来年は家庭科なにするん?」
・・・残念ながら、家庭科は2年生だけでの履修です(何回も説明してます)
あと数か月しっかり勉強して、将来の生活に生かしていきましょう!!