笠工テクノ工房〜環境土木科から愛を込めて1〜

環境土木科では3年生課題研究の授業を5つの班に分けて活動しています。

『笠工テクノ工房』という班では、地域の課題(依頼)を受けた後、生徒が考えてその課題に対して解決策を見い出し、解決に向けて取り組むことで、実践的な課題解決に対応する力の成長を目的にしています。(= PBL:課題解決型学習)

さて、今回の依頼は青空認定こども園からの依頼について紹介します。

半円形テーブル(2枚1組)の足に付いていたキャスター(コロコロ)が故障したため、高さが合わず使用できなくなっていました。

また、キャスター部分を切り、足の高さを揃えることで、手をついたときに移動しにくいようにすることで子供の転倒も防ぎたいということも依頼の一つでした。

完成
鉄パイプの足は電子機械科に切ってもらいました

高さは、インターネットで2歳〜5歳の一般的な座高を参考にして、30〜35cmとなるようにしました。

今回の依頼を受ける中で、生徒たちは『子供が安全に使用できる』という部分に注目して考えていました。特にテーブル裏面の板もよく傷んでおり、板の繊維が棘(とげ)のようになっていて怪我の危険があるという事も出ました。

ネジ跡をパテで埋めて再度ネジ込めるように下地(したじ)を整え、損傷面と共にヤスリがけをして、可能な限り平坦さを出しました。

裏面はどうやってもきれいにならないので塗装をした4mm程度の板を新たに張り付け、足を取り付けました。この足は折りたたみ式のため、同じ位置に取り付けなければ4本がバランスよく開かず、ガタついてしまいます。それを防ぐためにも穴をパテで埋める必要がありました。

生徒たちは初めて取り掛かる作業のため、教員の指示を聞いて動くことも多く、また塗装一つでもどのように刷毛(はけ)を動かすと色ムラ無く仕上がるのか、試行錯誤しながら作業していました。

今回の経験で、道具や材料の名前、道具の扱い方のコツなど地道に学んでくれたと思います。

そう、それはコツコツと・・・一歩ずつ確実に!

園を後にする前に一枚。達成感満載の二人!

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